夢から無理やり覚まされた後、なぜ頭痛がするのでしょうか

問：なぜ夢を無理に中断して目覚めると頭痛がし、自然に夢が終わって目覚めた時は頭痛しないのですか。

答：夢は意根が作るもので、意根に心の煩わし事があって静寂でない時、夢に現れるのです。夢が突然無理に中断されると、意根の心が未練を残し、苦しみを感じます。その苦しみが頭痛を引き起こすのです。これは心が身体に影響を与える現れで、意根が喜びも不快も、全て身体に現れる所業なのです。例えば手を舞い足を躍らせたり、喜び笑顔を作ったり、全身を震わせたり、怒髪天を衝いたりする如く。これらの現象から見れば、意根には受（感受作用）があり、ただ捨受だけではないことが分かります。夢が無理に中断され即座に目覚めると、即座に頭痛を感じますが、この頭痛は意識とは関係なく、意識はただ頭痛を感じるだけで、頭痛を引き起こすのは意根なのです。意根が成し遂げたいことが完了せず、心が不快に耐えられず、発散せざるを得ないのです。普段から真言を多く唱え仏を念じ、心を清浄に保てば、夢を見なくなり、睡眠の質も良くなります。