衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2020年07月15日    水曜日     第1 回の開示 合計2467回の開示

雌雄同体の境地

身心は互いに依存し、影響し合う。意識に障害が生じる場合、それは勝義根に問題があるためである。勝義根の問題には二つの原因がある。一つは先天の業種が縁熟して現行する業報の現れ、もう一つは後天的要因による勝義根の障害である。身を超越して色身を観察すれば、絶えず潤滑油を注ぎ続けなければ作動しないロボットのようなもの、真に貪愛に値するものではない。高尚で徳ある魂は色身よりもはるかに価値高く、智慧ある魂の価値は色身と比べものにならぬほど尊い。故に我々は皆、高次元の心性を求め、心の解脱と智慧を追求すべきである。

高次元の心性とは識を転じて智となした状態であり、定慧を具足し、色身を変容させる力を持つ。これにより色身は相好荘厳を具え、男相の長所と女相の美点を併せ持ち、外貌においても両性の特徴を完璧に融合させ、雌雄同体を達成する。禅定の修行によって雌雄同体を成就すれば、色身は無漏となり、異性に依存して自らの不足を補う必要がなくなる。このように人格が独立し、自ずから完璧に近づくにつれ、将来は蓮華に化身することが可能となる。初禅以上の禅定を得れば、雌雄同体の初歩を体得できるが、初禅定のみでは不十分で、長期間、あるいは長劫にわたる修行が必要である。

これは禅定と色身の観点から論じた雌雄同体であるが、最も根本的な雌雄同体は精神的・心性的なものを指す。精神力、意志力、性格、気質、風格、人格、教養、品行などにおいて、男性的な長所と智慧、女性的な美点と叡智をともに具足し、自らが二重性を備えて既に完璧、あるいはそれに近い境地に達しているため、異性に心の不足を補ってもらう必要がなく、世人を超越している。大菩薩たちは通常雌雄同体であり、両性の長所を兼ね備え、智慧も身体相貌も完璧である。仏菩薩の相貌は男女の区別がつかず、智慧においても男女の差はないため、大丈夫と称される。

色界天人の相貌に男女の別はなく、皆初禅以上の禅定を具えている。極楽世界や多くの仏国土の人々にも男女の区別がなく、色身は永遠に若々しい。これは禅定・福德・智慧が感得した果報である。性別の区別がない時、人々の交流は殊の外自在であり、違和感もなく、是非も煩悩もなく、自然で安らかな感覚がある。これに対し、両性が共に存在する場合、煩わしい事柄が多く、精力と心力を浪費するのである。

——生如法師の開示
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