製作者とは、製造するものであり、資金と原材料を必要とします。意根にはこれらの要素がなく、倉庫も持たず、貯蔵することができません。如来蔵のみがこれらの法を具足し、一切の法の種子を有しているため、一切の法を創造することが可能であり、これは製作者の役割に相当します。如来蔵は業種に基づいて製作物を生じさせますが、業種とは如来蔵の選択そのものであり、これが有為法です。
如来蔵にも有為性があり、一切の法は如来蔵によって有為的に現出されます。もし如来蔵が完全に無為であれば、一切の事象は管理されず、世間も生起・存在せず、五蘊も形成されず、意根すら存在し得ません。どのような製作物が現れるかは、実際に如来蔵が決定し、意根は決定権を持たず、主宰できません。製作物が決定されれば業報が定まり、因果がここに応報するのです。
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