生生世世における苦しみの原因

人が亡くなると、意根と如来蔵は滅びず、業を携えて再び胎内に入り、次の世のもう一人のあなたとして生まれます。意根は前世から後世へと絶えることなく続くため、世々に連なるもの、それがあなたです。前世において因果を理解せず、後世の自分を顧みず、勝手気ままに振る舞い、苦の業を造ったため、今世のあなたは苦しみに次ぐ苦しみを味わっています。今世も同じように勝手な振る舞いを続け、因果を明らかにしないならば、後世もなお悩み苦しむことでしょう。苦しむのは常に自分自身であり、他者ではありません。生々に業を造り、世々に後悔しながらも、記憶に留めようとしません。