衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2020年06月06日    土曜日     第1 回の開示 合計2379回の開示

衆生の無明の病の現れ

衆生の無明は最も根本的な精神的病であり、第六識・第七識の顛倒した知見と錯乱した思想であります。一般社会の精神的病はさておき、仏法を学ぶ者たちの精神的病について述べましょう。仏法修行者の精神的病にはどのような現れがあるのでしょうか。その根本は何に由来するのでしょうか。

仏法修行者の精神的病は自我の顕示に現れ、その根源は根深い我執、あの強烈な自我にあります。衆生の我執の深刻さを例えれば、かつて起業ブームが起こった際、社会に突然無数の総経理や董事長が現れ、工商局の許可証担当者は「2、3人だけの会社なら経理と書けば足りるのに、総経理や董事長とは名乗れません」と言うほどでした。それでも街中が総経理だらけで、空から石が落ちれば一瞬で20~30人の総経理と数人の董事長が亡くなるほどでした。

今や仏教界でも衆生の我執は同様で、いかに己を特別に見せるかに躍起になり、善知識や開悟した菩薩、再来菩薩、等妙覚菩薩が無数に現れ、指導者と呼ばれる大聖人が溢れかえっています。もし巨大な隕石が落下すれば、20人ほどの開悟菩薩、10人ほどの善知識、5人ほどの等妙覚菩薩、3人以上の指導者が一度に亡くなるでしょう。むしろ全滅すれば良いのです。この娑婆世界は既に聖人過多で、彼らを他仏国土に移住させ衆生を済度させるべきです。娑婆世界にこれ以上不要で、争いを起こす者たちを強制的に追放しましょう。

幸運にも精神疾患的な善知識に出会えれば、数日で開悟に導かれ、長くても一月以内です。開悟して数日、あるいは数ヶ月もすれば、教団を組織して説法を始めます。聖人の増殖が早すぎて、娑婆世界はすぐに済度すべき衆生がいなくなり、釈迦仏は安らかにお休みいただけましょう。そしてこれらの大聖人たちを他方世界に拡散させ、諸仏の済度を補助させれば、十方諸仏も安息を得られます。

今後善知識や等妙覚菩薩、再来人、阿羅漢、指導者などと称する者に出会ったら、皆分散して他仏国土で活動するよう勧めなさい。狭い娑婆世界に押し合いへし合いする必要はありません。既に聖人ばかりで済度すべき衆生もおらず、聖人の才徳を無駄にするのはやめましょう。開悟や証果を主張する者には「もはや珍しいことではない」と言いなさい。至る所に悟った者がいて、何ら驚くことでも自慢することでもないのです。

しかし不可解なことが一つ。娑婆世界の聖人増加に比例して天災人禍も増えるのはなぜでしょう。まさかこれらの聖人たちが災いをもたらしているのでは? 理解に苦しみます。なぜ聖人の増殖速度がゴキブリの繁殖のように早いのか? 衆生が余りにも愚かで、我執が強すぎ、求め過ぎるからです。経典も学ばず、導きの灯りも拒み、盲目の猫となることを選びます。五重の黒布で目隠しされ、出会う人を善知識と崇め、暗示にかかったように思考停止で全てを受け入れます。

これらの自称善知識は仏陀以上に巧妙で、衆生を完全に掌握します。だから開悟が異常に早く、仏陀の指導を凌駕するのです。仮に仏陀が現世に来られても、これほど多くの者を開悟させられないでしょう。不思議ではありませんか?

なぜ精神疾患的な衆生は開悟後も騙されたと疑わないのでしょう。愚かさも一因ですが、最大の要因は我執の強さです。開悟の虚名を得ればすぐに自らを高貴な存在と思い上がり、優越感に浸ります。これら全てが深刻な我執の現れなのに、自覚が全くありません。率直に言えば:愚か者です。

——生如法師の開示
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