衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2020年05月21日    木曜日     第1 回の開示 合計2350回の開示

唯識による量子力学の原理の解釈

量子力学の記述:静止した粒子が崩壊し、二つの光子を生成する。それぞれが逆方向に極めて遠い距離を移動する際、一方の光子を測定または接触させると、もう一方の光子が相応の反応を示す。これはなぜか。

二つの光子は同一源、すなわち同一粒子に由来するためである。この粒子は一つの如来蔵に属する四大種より成り、四大種の間には距離の如何にかかわらず密接な関連性が存在する。実際、二つの光子の間の距離は虚空であり、虚空は空大より構成される。空大は元より存在せず、距離も何もない。故に二つの光子の間に距離という概念は本来存在しない。世俗の物理界において如何に隔たっていようとも、本質的には同一粒子に属し、同一の如来蔵に帰属し、同じ機能作用を有する。従って一方が変化すれば他方も同じ変化を生じる。これが同源故の理である。

全世界の物質は共業衆生の四大和合より成る。当然、相互に密接な関連を有し、一髪を引けば千鈞を動かすが如き連関を有し得る。この密接さは、同一粒子上の光子の連関に比べれば遥かに及ばない。既に虚空空間にその事無く、その法無きならば、果たして時間は存在するか。我々各人は実のところ再び努力して一息入れれば、即ち空に到家するのである。この一息が何故出せないのか。いつの時なら出せるのか。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

朱時清が説く禅定の益

次の記事 次の記事

十方世界即ち一真法界

ページのトップへ戻る