いかなる盗人どもが、我が衣を仮り、如来を販売し、種々の業を造りながら、ことごとく「これ仏法なり」と称し、しかるに出家を非とし、具戒比丘を小乗の道となす。これによりて無量の衆生を疑誤せしめ、無間地獄に堕せしむ。
解釈:いかなる盗人どもがどのように行うのでしょうか。彼らは我が名を借りて如来を販売し、如来の説かざるを説き、如来の説くところを非とし、法を非法と説き、非法を法と説き、種々の悪業を造ります。これらの盗人どもは「仏法は出家者の修するものにあらず、出家者は仏となりえず、仏法には出家修行を要せず、具足戒を受けたる出家者は皆小乗の根機にして、ただ小乗の道を修するのみで成仏できぬ」と説きます。盗人どもがこのように説くにより、無量の衆生を誤導し、無量の衆生に出家者を誹謗する罪業を造らせ、仏を謗る罪業を造らせ、ついに無間地獄に堕するに至らしめるのです。
1
+1