衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2019年11月19日    火曜日     第1 回の開示 合計2043回の開示

『楞厳経』第五巻における二十五聖円通の法門と優波離

ウパーリは即座に座より起ち上がり、仏足を頂礼して仏に申し上げた。「私は仏陀に随行し、城を越えて出家いたしました。六歳の間、如来の勤苦をこの目で拝し、諸魔を降伏させ、外道を制し、世間の貪欲諸漏より解脱なさる如来の御姿を直に拝見いたしました。仏陀の教戒を承り、三千の威儀、八万の微細、性業遮業ことごとく清浄となり、身心寂滅して阿羅漢を成じました。私は如来の教団における規律の守護者として、仏陀より直々に心を認可され、戒律を保ち身を修めることにて、衆より第一と推されております。仏が円通を問われた故に申し上げます。私はまず身を執持して自在を得、次いで心を執持して通達を得、その後身心一切が円通いたしました。これが第一の法でございます」

釈:ウパーリは座より起ち、仏足を礼して答えた。自ら仏陀に随い城を越えて出家し、六年にわたる如来の苦行を直視し、諸魔を降伏させ外道を制圧し、世間の貪欲諸漏より解脱なさる御姿を目撃した。仏の教戒を奉じ、三千の細行、八万の微細、性業と遮業を清浄にし、身心寂滅して阿羅漢となった。比丘衆の中にあって戒律の模範として仏より認証され、持戒修身において衆人に推された。仏が円通を問うに当たり、まず身を制して自在を得、次いで心を制して通達し、ついに身心一切が円通するに至った。これを持戒修身を以て第一の円通法門とする。

正法時代には持戒円満すれば果位を証し四果阿羅漢に至るが、末法においては衆生の根器劣り環境汚染ある故、持戒のみでは証果できず、戒・定・慧を共に修め円満せしめて初めて証果する。戒律を守らざれば尚更証果できず、心の濁り清まらねば禅定も智慧も生ぜぬ。

——生如法師の開示
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