意根は大脳にあり、全身を制御するために大脳神経系全体を調節する。脳神経が動くと、全身が動き、六識がその後で動く。六識の動きは常に意根の動きの後に現れる。これが、一切の法は意根が先に接触し先に了別し、その後で六識が現れることを証明している。したがって、六識が知って意根が知らない法は何もない。違いは知る内容が真実かどうか、明瞭かどうか、粗密の程度にある。識心はどこにあろうと、無形無相であり、具体的な場所はない。ここでいう「どこにあるか」とは、作用範囲のことである。
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