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日常法話

2025年06月21日    土曜日     第1開示 合計4411開示

鳥類窃盗罪

優婆塞五戒相経 第二節 原文:また、主ある池の中で鳥を飼っている場合、居士が盗心をもって、その鳥を池の水の中に押さえつけるならば、悔いできる罪を犯す。もし持ち上げて池の水から離すならば、悔いできない罪を犯す。もし人の家で飼われている鳥が野池に飛び込み、居士が盗心をもって水から引き離す、あるいは水底に沈めるならば、いずれも悔いできない罪を犯す。また居士が、内外の荘厳の具が楼観の上にあるのを見て、それらを所有者のある鳥がこの物をくわえて去ろうとする場合、居士が盗心をもってこの鳥を奪うならば、悔いできない罪を犯す。

釈:ある主人が池の水の中で鳥を飼っている。居士が盗心をもってその鳥を池の水の中に押さえつけるならば、悔いできる罪を犯す。もしその鳥を持ち上げて池の水の外に出したならば、悔いできない罪を犯す。もし他家で飼われている鳥が野外の池に飛び込んだ場合、居士が盗心をもってその鳥を水の外に出す、あるいは鳥を水底に沈めるならば、いずれも悔いできない罪を犯す。またある居士が楼観の上に内外の荘厳の具があるのを見て、それらを所有者のある鳥がくわえて飛び去ろうとするのを、居士が盗心をもってその鳥を捕らえたならば、悔いできない罪を犯す。

居士はなぜ鳥を捕まえるのか。荘厳具を得ようとするためである。なぜ荘厳具を得ようとするのか。貪愛、つまり貪りの心があるからである。なぜ貪りの心があるのか。一つには我見(自我への執着)があり、二つには自己の利益を真実のものとして執着しているからである。

原文:もし鳥が宝をくわえて飛んでいるのを見て、居士が盗心をもって遠くから待ち構えている時、中品の悔いできる罪を犯す。もし呪力をもって鳥を意のままに所望の場所へ行かせるならば、悔いできない罪を犯す。もし他の場所へ行ったならば、中品の悔いできる罪を犯す。

釈:もし鳥が宝物をくわえて空中を飛んでいるのを見て、居士が盗心をもって遠くからその鳥が飛んで来るのを待ち構えている時は、中品の悔いできる罪を犯す。なぜか。盗心があり、方便(手段)はあるが、物が手に入らず、盗罪が未完成だからであり、その罪は懺悔できる。もし待ち構えて鳥が来て宝物を得たならば、悔いできない罪を犯す。もし呪力をもって鳥を自分の意のままに、自分が望む場所へ到達させ、それによって宝物を得るならば、悔いできない罪を犯す。なぜならそれは盗みの行為が完成し、物が手に入ったからである。もし鳥が他の場所へ行ったならば、中品の悔いできる罪を犯す。盗心があり、方便の手段はあるが、物を得ていないため、盗罪は完全には成就していないからである。

原文:もし野鳥が宝をくわえて去ろうとする場合、居士が盗心をもって野鳥を奪い取るならば、中品の悔いできる罪を犯す。野鳥を待ち構える時は、軽い悔いできる罪を犯す。また、諸々の野鳥が宝をくわえて去ろうとするのを、諸々の所有者のある鳥が奪い取る場合、居士が盗心をもって所有者のある鳥を奪い取るならば、悔いできない罪を犯す。もし鳥を待ち構える時は、中品の悔いできる罪を犯す。その他は上記の通りである。また、諸々の所有者のある鳥が宝物をくわえて去ろうとするのを、野鳥に奪われた場合、居士が盗心をもって野鳥を奪い取るならば、中品の悔いできる罪を犯す。もし鳥を待ち構える時も、中品の悔いできる罪を犯す。その他もまた同上である。

釈:もし野生の鳥類が宝物をくわえて飛び去ろうとする場合、居士が盗心をもって野鳥の口から宝物を奪い取るならば、中品の悔いできる罪を犯す。野鳥が飛んで来るのを奪おうと待ち構える時は、軽い悔いできる罪を犯す。また野鳥が宝物をくわえて飛び去ろうとするのを、所有者のある鳥が奪い、居士が盗心をもって所有者のある鳥の口から宝物を奪い取るならば、悔いできない罪を犯す。もし居士が盗心をもって所有者のある鳥が宝物をくわえて飛んで来るのを待ち構え、宝物を奪おうとするならば、中品の悔いできる罪を犯す。その他の点は上記の説明と同じである。

また所有者のある鳥が宝物をくわえて飛び去ろうとするのを、野鳥に奪われた場合、居士が盗心をもって野鳥の口から宝物を奪い取るならば、中品の悔いできる罪を犯す。なぜならこの時の宝物はすでに所有者のいない鳥のものとなっており、奪う罪は軽くなるからである。もし野鳥が物をくわえて飛んで来るのを待ち構える場合も、中品の悔いできる罪を犯す。その他の点は上記の説明と同じである。

野鳥が宝物をくわえれば、その宝物は野鳥のものである。所有者のある鳥が宝物をくわえれば、その宝物は鳥のものであるだけでなく、鳥の所有者のものでもある。ゆえに野鳥の物を盗む罪は軽く、所有者のある鳥の物を盗む罪は重い。野鳥と所有者のある鳥の間で宝物がどのように奪い合われようとも関係ない。


——生如法師の開示
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