衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2025年03月16日    日曜日     第1開示 合計4343開示

意根の機敏さ

夜中に眠っている時、六識が滅すると、家屋で火災が発生し、意根が逃げようとするが、どうするか? 意根のこの考えは、身根の協力がなく、六識の協力もないため、いかなる手段を用いても実現できない。したがって、意根の智慧が劣っているために何もできないというわけではなく、意根が何かを成し遂げるには使用する道具が必要であり、道具がなければ手段がなく、低能児のようになるほかないのである。

意根がこのような差し迫った緊急事態に遭遇すると、必ず急いで目覚めようとし、意識に火災の事態を了別させた後、五識と共に避難する。意根が焦ると、まず独頭意識が現れ、独頭意識ではっきり了別できないと五倶意識に転じ、五識もそれに伴って現れる。こうして目が覚めるのである。意識が事態の緊急性を了別すると、避難を決断し、意根が同意した後、主体となって五陰身に避難を命じ、色身は戸外へ駆け出していく。

目覚める際には、意識と鼻識が同時に生起する。煙の匂いが強いため、鼻識が他の識に先立って生起する。次に眼識・身識・耳識・舌識が現れる。五識の出現には順序があり、どの境が強く現れるかに対応して、その識が先に生起する。火光が強ければ眼識が先に生起し、室内が暑すぎれば身識が先に生起し、火災の音や叫び声が大きければ耳識が先に生起する。

危急の際には身体の動作が極めて迅速で、意識が何かを考える暇もなく、素早く危険を回避する。もし危急の際に、意識が了別したり思惟したりするのを待っていたら、おそらく人は事故に遭うであろう。この時、意識の役割は五識と共に意根の指示に従い、迅速に行動することである。意根は危急の際には非常に敏捷なのである。


——生如法師の開示
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