衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2024年03月26日    火曜日     第1 回の開示 合計4150回の開示

虚空は三界の内にあるのか、それとも外にあるのか

この問題の考え方は次の通りである。まず虚空と三界六根の概念と相貌を明確にし、次に虚空が三界の法に属するかどうかを判断すれば、真実に適った正しい結論が得られる。虚空の意味は空・空間であり、主に空大種子によって構成される。空大種子で構成された虚空は空間とも呼ばれ、物質色法を容れ支える特徴を持ち、実際の作用を有し、物質色法を容受・荷担する。四大中の空大種子で構成されている以上、虚空は色法であり、相を有する。ただし空無一物の相であるに過ぎない。

虚空は色法であり、色法の边际(境界)に属する色である。眼識によって見られるものであり、眼識が認識する色法は必ず相を有する。ただし虚空は空無一物の相であり、色法は空でない有色の相である。この部分は『瑜伽師地論』で説かれている。色辺色の相と色法の相は異なる。目を開けて見れば、眼前が空であるか否かが分かる。空という色法は眼識によって認識され、空でない色法も眼識によって認識される。空には空の相があり、空でない物質色法には空でない相がある。もし空に相がなければ、眼識はどうして空か否かを識別できようか。

三界の定義は「有法」であり、空ではない。色法と心法、及び非色非心法が存在する。心法と色法は二つの境界であり、互いに包含しない。ただし色法は心の中の色法であって心外の法ではなく、虚空もまた心の中の法であって心外に存在しない。虚空もまた有法であり、無法ではない。故に虚空は三界の法に属する。三界に属さない法は唯一つ:自性真心である。虚空が色法であり、作用を有し、物質色法を支えるなら、虚空は当然三界の中に存在し、三界外にはない。三界外に虚空は存在しない。

虚空は空間としての空である。亀の毛・兎の角は全く存在しない「無」であり、虚空の空ではない。故に亀の毛・兎の角は三界内か三界外かを論ずる対象とならない。虚空には边际がなく、十方世界は皆虚空中にある。三界には边际があり、「有」と「無所有」が三界の边际である。三界は苦であり、苦の边际に至り、色法と七識心法がなくなった状態が無余涅槃であり、これが三界の边际である。涅槃と非涅槃が边际の境界となる。七識の心法は虚空中に存在しないが、三界内の法である。如来蔵は三界内の法でも三界外の法でもない。なぜなら三界外には法が存在せず、涅槃に入った阿羅漢は色法と七識心法を失い、虚空中に住することはない。虚空中に住するものは全て色法であり、また三界内にも属さない。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

修行は定福だけでは不十分です

次の記事 次の記事

五蘊が世間に生まれる根本因

ページのトップへ戻る