衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2023年06月12日    月曜日     第1 回の開示 合計3960回の開示

どのように福報を最も早く修増できますか?

問:どうすれば最も早く福徳を増やすことができますか。『金剛経』や『楞厳咒』を専念して唱えても良いでしょうか。

答:経典を唱えることは確かに福を生じさせます。この福は智慧の福であり、智慧によってもたらされる福です。福と智慧は関連しており、主に智慧の面に現れ活用されます。しかし経典を唱えることによる福がどのくらいの期間で福業の種が熟し、因縁が具わり福徳が現れて享受できるかは、一概には申せません。一般的に智慧の福の実現は迅速ではなく、直ちに現れるものではなく、臨終まで福報が現れない場合もあり得ます。戒律を守ることと禅定の修行も福を生じさせますが、この福業は戒律と禅定に現れ、人の心を清浄にし煩悩をなくしますが、必ずしも財禄の福や衣食住などの五欲の楽しみを得られるとは限りません。

福を生じさせる道は多くあり、善業・清浄業であれば全て福を生じさせます。従いまして、あらゆる面での福を偏りなく修めるべきです。戒定慧だけでなく、財施・法施・無畏施、一切の衆生に利益をもたらす事業も全て福を生じさせ、全てを修めなければなりません。いずれかの面をおろそかにすれば福が偏り具足せず、依然として不完全で欠陥があり、果報が完全に意のままにならないばかりか、もちろん悟りを証得することもできません。多くの人が経典を読むことや法を学ぶことのみに興味を持ち、他の面を気に留めず重視しない結果、何年学んでも依然として元のままです。慢心を増長させ、慢心をより深刻にし、福のない人は煩悩が増す一方となるでしょう。

実際のところ、福を増す最も速い方法は大菩提心を発することに勝るものはありません。世尊は多くの大乗経典で衆生に菩提心を発するよう説かれています。これは修行の秘訣であり要諦で、直接的に来世の行先を決定します。来世の行先も福業によって決まります。一般的に福のない人は三悪道に堕ちて苦しみ、大福の人は天に昇り福を享受し、あるいは諸仏国土に往生して仏の傍らで道を修め、中福の人は人間界を得ます。大菩提心を発する人は願力が大きく、もし願力が業力より勝れば、命終には業力が主宰せず、業力に牽引されず、願力が主宰し、願力によって来世の善道や諸仏国土への往生が決定します。従いまして大菩提心を発することによって得られる福は最も速く最も大きく、成仏も最も速やかです。あらゆる福も大菩提心を発する福とは比べるべくもありません。

——生如法師の開示
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