衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2023年06月09日    金曜日     第1 回の開示 合計3958回の開示

如来蔵は一切法の情報を顕現する

自分自身に関するあらゆる秘密は、誰によって漏らされ、他人に知られるのでしょうか。人と接する時、相手の大まかな情報を即座に把握できますが、他人の情報はどのように流出するのでしょう。写真を見る時、実在の相手は要りませんが、その如来蔵を通さずとも、性格・年齢・気性・生い立ちなどを認識できます。これはいかにして可能なのでしょうか。数百年前に亡くなった人でも遺髪や歯などの遺物があれば、神通力を持つ者はその人物の現在の居所・身分・五蘊身の状態を知ることができます。これは何に基づくのでしょう。特に仏陀は無量の宿命神通を持ち、衆生の無始劫以来の大小の事柄、最も微細な細節までも悉知されています。これはいかなる理によるのでしょうか。

睡眠中や無意識時でも五陰の情報は漏出し、一枚の写真が衆生の全情報を暴露します。写真は衆生の如来蔵が共同で保持するもので、単一の如来蔵では保持できません。写真と文字は相手の如来蔵や五蘊に関与せず、自らの如来蔵がそれらを内色塵に転現し、意識が智慧ある時は隠された内実を思惟・分析・処理し、智慧なき時は誤った結論を導きます。

遺物には所有者の情報が残留し、如来蔵はその糸をたどって当人の如来蔵に至り、全情報を把握します。意識が知り得る道は、神通力によるか、意根が重要な関連情報を感知するかです。例えば人が部屋に滞在した後、数時間後に蛇が侵入すれば、残された温度や匂いから生命体の存在を感知し、その情報を辿って人物を追跡します。如来蔵はこの蛇のように極めて敏感で全知であり、意識心の智慧次第で意根如来蔵から情報を抽出できるかが決まります。

如来蔵はインターネットのように常時五蘊身の全情報を公開し、同時に他者の如来蔵からも情報を取得します。如来蔵同士は情報を共有し、隠すことも漏らすこともなく、心は完全に開かれています。衆生の意根は各自の如来蔵を通じて相手の情報を知り得るため、縁ある者同士には一定の感応が生じます。

如来蔵は常時外界の五蘊身情報を摂取し、意根は六塵境界に縁起します。重要な情報は意識に伝達され、重要でないものは処理されるか無視され、あるいは如来蔵に保存されます。世に秘められた秘密など存在せず、各人の心中も自己のみが知るものではありません。宿命通を持つ者は無始劫以来の経緯を档案のように精査でき、些細な事柄も漏れなく把握しますが、これら全ては如来蔵を通じて行われ、あらゆる秘密は如来蔵によって開示されるのです。


——生如法師の開示
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