瑜伽師地論第三十四巻（二十四）

原文：いかにして内事の一切が現れず尽滅することを観察し、所作の変壊し無常なる性を見るべきか。すなわち観見によって、かの余時におけるこの骨鎖の位もまた現れず、ことごとく壊敗し、離散磨滅し、一切種に遍して眼に再び見られざることを知る。この事を見て已り、すなわちこの念を作す。かくの如き諸行はその性無常なり。なんとなれば、かくの如き色相が数数改転し、前後変異する現を可得するが故なり。

釈：いかにして内身の事一切法が現れず、ことごとく滅尽し、現れ出づる所の変壊無常の性を観察するか。後に残る骨鎖の位もまた無く、ことごとく壊敗し、消散し、磨滅し、あらゆる種類の色物が眼に見えなくなることを観じる。これらの現象を観じて後、心にこのような念いを起こす。かくの如き諸行はその性まことに無常なり。なぜかと言えば、死後の屍体の色相が絶えず転変し、前後異なる現象が現前に観察できるが故である。