衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2021年08月25日    水曜日     第1開示 合計3495開示

悟りの要は観念の転換に在り

我見を断つには、まず古い思想観念を改め、新しい思想観念を確立し、新たな認知体系を構築する必要があります。無常の現象に対して明確な認識を持ち、五蘊世間の無常、生滅変異を十分に清醒に認識し、それによって生滅変異する法を空と無我として確立しなければなりません。しかし、このような思想観念を確立することは非常に困難です。現象は観察しやすいものの、観念は変わりにくく、正しく道理にかなった観念を樹立することは、世間法の無常を観察するよりも何倍も難しいことです。無常は実際には観察しやすいものですが、「有」に慣れ親しんでいるため、「空」と確認することが難しく、「空」を知っても「無我」と確認できません。これは古くからの「我」という観念が突破しにくいためです。 

これには意図的に観念の変化を訓練する必要があります。どのように訓練するのでしょうか?例えば、おもちゃの車を一つ取り、分解しては組み立て、組み立てては分解します。そしてその中に、実在するおもちゃの車があるでしょうか?鉄片の集まりが組み立てられたものはおもちゃの車と言えるでしょうか?おもちゃの車という実体があるでしょうか?おもちゃの車は因縁所生の法であり、自主性がなく、生住異滅、生滅変異し、それ自体が空であり、「我」の性質を持ちません。また、プラスチック製の人形を分解したり組み立てたりし、人形を形成する因縁性、人形自体の生滅変異する無常性と空性を観察することもできます。反復して試行し観察することで、次第に「有」という観念を打ち破り、「空」という観念を樹立し、新たな観念的認知を形成します。そうして初めて我見を断ち切ることができるのです。

——生如法師の開示
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諸仏菩薩は何故悪薫を受けざるや

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