衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2018年03月20日    火曜日     第1開示 合計231開示

耳識による声塵の了別過程

問:耳根が声塵に触れて耳識が生じるが、識の種子は声源である声塵のところで生じるのか、それとも耳根のところで生じるのか。その他の識の生起も同様か。如来蔵が声塵を内声塵に変え、耳識が勝義根、つまり後頭部で生起するのか。そして耳識が内声塵を識別する。常に音が外から伝わってくるように感じられるが、それは誰が感じているのか。如来蔵は感じられない。耳識だけが感じているのであり、耳識は脳の内部にあるのに、どうして外部に現れるのか。

答:第八識が後頭部の勝義根で内五境を顕現し、勝義根と内五境が触れ合い、意根が作意すると、第八識は勝義根のところで五識を生じる。五識、五勝義根、内五境の三つが和合して触れ合い、五識の受が生じる。五識は意識とともに勝義根のところにある内五境および法境を了別することができる。これがブラックボックス内の六境である。五識はブラックボックス内にあるのではなく、ブラックボックスの外にあるのでもない。第八識が耳識を生じ、耳識の機能作用は内声境を了別することである。耳識は外部の音声を了別できないため、耳識は外にあるのではない。また耳識は形相がなく、内にあるのでもないが、このように作用を起こすのである。第八識はさらに内五境に依って内法境を顕現する。これが法処所摂色であり、色境の形色・表色・無表色である。法境の区域処所は内五境とは異なる。そして第八識がさらに意識を顕現し、内法境を了別するのである。

——生如法師の開示
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意根の定

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前五識の五別境心所法

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