金の鉢については、人それぞれ見方が異なる。ある人は金の本質を見て、金細工が欲しければ金細工に作り替え、金塊が必要なら金塊に鋳直す。しかし大多数はただ鉢の形状を見て、水を汲んだり食品を盛ったりするのに用い、更には汚物を入れるためにしか使わない者もいる。
五蘊の身は本来黄金の家である。諸仏はこれを無量の衆生を広く利益するために用いるが、衆生はこれを汚れを隠し垢を蓄えるために使い、善用することがない。
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