衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年05月15日    火曜日     第2 回の開示 合計493回の開示

苦報の因縁

なぜ私たちの世界には四季が巡り、冬は寒すぎ、夏は暑すぎ、長雨が続いたり雪が降り続けたりするのでしょうか。

これは衆生の悪業が感招したものです。過去世で造った悪業はそれぞれの如来蔵に蓄えられ、縁が熟す時、如来蔵は悪業の種子を出力し、衆生の果報が現前します。生存環境は依報であり、衆生の五陰に依存して存在します。五陰身は正報であり、真に苦しみを受ける主体です。これらの果報は全て如来蔵が顕現させたもので、生活環境の不如意さの根源は如来蔵にあります。如来蔵が送出した四大と六大の種子が、苦報を受ける五陰と悪劣な環境を形成し、私たちの世界に寒暖などの様々な苦難を作り出しているのです。

もし私たちが如来蔵に責任を問うなら、如来蔵は「意根に問うべきだ。私はただ従順に従うだけで、主宰せず、自ら進んでこれらの苦報を生じさせたのではない」と言うでしょう。もし意根に問えば、愚痴な意根は明確な答えを出せず、急いで意識に分析を委ねます。意識は仏法の因果などの理論を用いて思考分析し、それを意根に報告します。意根が理解すると、身口意に注意深く行動させ、再び業を造らせないようにするのです。

今後私たちがどんな不如意な事態に遭遇しても、その根源は如来蔵にあることを認識すべきです。全ては如来蔵から生じたものです。ただし如来蔵を冤罪にかけてはなりません。糸を手繰り寄せれば、最終的に意根自身に帰着します。意識の自己にも一定の責任があり、この二者が主犯であり、主たる教育改造の対象です。私たちが修行するとは、意識と意根を教育し改造することです。それが成就すれば、世界は美しく円満で清浄なものへと変容するのです。

——生如法師の開示
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