衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2021年04月29日    木曜日     第3 回の開示 合計3359回の開示

父子合集経講記(二二五)

無辺王が自ら福徳の力を試す

原文:大王よ、かの無辺称転輪王は、ある時、突然このように思惟されました。『我は自ら福徳の力を試すべきである。我が福徳の故をもって、四天下の全ての樹木花果を繁茂せしめ、尽きることなき受用を得させん』と。この念いを起こすや、四天下の全ての花果はたちまち栄華を極めた。

釈:仏は説かれました。大王よ、この無辺称転輪王はある時、突然こう考えられました。『我が福徳の大きさと力の強さを試そう。南贍部洲・東勝神洲・西牛賀洲・北倶芦洲の四天下全ての花果樹木を、我が福徳力によって繁茂させ、永遠に枯渇することなく享受させてみせよう』と。この念いを起こされると、四天下の全ての樹木花果はまさにその通りに繁栄し、実り豊かになりました。

福徳がなければ、一本の苗木さえ健やかに育てることもできません。ましてや四大洲四天下の花果樹木などなおさらです。転輪王は四天下の花果樹木をことごとく繁茂させ、豊穣な果実を実らせ、四天下の衆生が尽きることなく享受できるようにされました。転輪王の一つの念いでこれほどまでのことが成し遂げられるとは、その心力の強さは如何ばかりか。これは心力の作用でしょうか。実は福徳の力によるものです。

——生如法師の開示
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観行は能く覚照力と反観力を生ず

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