衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2021年04月19日    月曜日     第3 回の開示 合計3323回の開示

父子合集経講記(二一四)

世尊が浄飯王を導き諭される

原文:大王よ。かくの如き念いを起こすべきなり。我はいかんせば、人天の中において眼目となり、長夜の中に照明となり、愛河の中に船筏となり、険難の処に導師となり、依怙なき者に主宰とならん。自ら度を得て更に他を度し、自ら解脱して他を解脱せしめ、自ら安穏を得て他を安穏ならしめ、自ら涅槃を証して更に他を証せしめん。大王よ、彼の現在世間に受くる富楽、五欲自在、諸根の幻の如く、境界の夢の如きを観るべからず。色境・声・香・味・触に対し、貪着の心を起こして飽くことなき時を謂う。

釈:仏は説かれた。「大王よ、汝の心に常にこのような念いを懐くべきである。我はいかにして人天の中において衆生の眼目となり、生死の長夜において諸々の衆生のために大いなる照明となり、衆生を導いて航路を定めんか。我はいかにして三界の生死愛河において衆生の船筏となり、衆生を牽きて愛河を渡らせんか。我はいかにして生死の険難の処において衆生の導師となり、衆生を導きて危険の地より出でしめんか。我はいかにして依り頼む者なき者に主宰となり、衆生の心に託する所あらしめんか。我はいかにしてまず自ら度を得、その後他を度化し、自ら先に解脱し、その後他を解脱せしめ、自ら先に安穏を得、その後他を安穏ならしめ、自ら先に涅槃を証し、その後他にも証得せしめんか。大王よ、汝はただ現在の世間において受ける富貴・快楽と財色名食睡の自在のみを見るべきではない。実に六根は幻化の如く、全ての境界は夢の如きものである。色声香味触の上に貪着の心を起こして満足を知るなかれ」

この言葉は世尊が浄飯王に対して心を込めて諭されたもので、父王に大菩提心を起こさせ、大誓願を発し、生死を度脱し、自利利人を成し遂げ、早く大涅槃を証得せしめんとするものである。人天の眼目となる誓願を発し、彼らを解脱へと導かんとする。衆生は皆眼を開かず、生死輪廻の中で迷乱している。もし導きを得れば、再び迷乱することなく、邪見の迷路より出で、光明へと向かうのである。菩薩がこの願いを発する時、いつかこの境地に達するのであろうか。人天の眼目となり得る者は、少なくとも初地の菩薩である。初地の菩薩は人天の師、人中の導師、天人の導師となり、衆生を成仏の道へと導く。人天の師とは即ち衆生の眼目である。菩薩が初地の果位を証得して如来の家に入れば、仏法に於いて初歩的に通達し、仏法を通達してこそ初めて衆生を導き修行させ、衆生の眼目となることができるのである。

——生如法師の開示
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