衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2018年05月30日    水曜日     第7開示 合計570開示

非情と有情の区別

問:地水火風の四大は一切の有相のものを構成しますが、意動や識動もまた風の作用なのでしょうか。また、一切の無情物、例えば杯、急須、草木などにも如来蔵はあるのでしょうか。

答:意動や識動そのものは識性の作用であり、七識心所の法が運行しているためです。風は識を動かすことはできず、ただ物を動かすのみです。地水火風の四大は、有相の色声香味触法という六塵の境界を構成しますが、無相の心法を組成することはできません。無情物は単独の如来蔵によって運行されているのではなく、共業衆生の如来蔵の執持作用を受けることにより、無情物に生住異滅の現象が生じるのです。

三界は唯に心であるがゆえに、一切の法には自体的な性質がなく、全て如来蔵から生じ、如来蔵によって生じ執持されています。従って、如来蔵の外にある法は一つも存在しません。如来蔵が生み出す五陰身は有情であり、これを衆生と呼び、寿命を持ち生命活動を行います。これを殺せば罪過となります。逆に、五陰の作用を持たない無情物を破壊したり使用したりしても殺生の罪にはなりません。物体には色受想行識という五陰の生命活動がないからです。

——生如法師の開示
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