十八界は如来蔵より生じたものであり、如来蔵と不一不異の関係にある。如来蔵が地・水・火・風の四大種子を出力し、衆生の五根の色蘊を形成し、色・声・香・味・触、及び法処に属する色という六塵を成し、衆生が生存する宇宙の器世間、あらゆる生存環境を形作る。如来蔵が意根の識種子を出力し、意根の存在と運行を維持し、さらに六識の種子を出力して六識を生じさせる。これにより、衆生の五蘊十八界が形成されるのである。我々が自身の五蘊の身心を観察すれば、それらがすべて後天的に生じたものであることを知る。後天的に形成されたものはすべて生滅を有するものであり、決して真の自己ではあり得ない。真の自己は生滅を繰り返すはずがなく、このように不自由な存在ではあり得ない。真の自己は必ず自らが主体として存在し、かつ苦受のないものでなければならない。
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