衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2021年04月10日    土曜日     第4 回の開示 合計3289回の開示

父子合集経講話(二〇一)

世尊が説法される目的

仏はかつて浄飯王に対し、あらゆる解脱の法門を説かれました。様々な妄執の夢のような喩えをもって、浄飯王が五欲六塵から解脱するよう警醒させたのです。我々は既に万法が夢幻の如く、人もまた夢中に在るが如く実体なきことを知り、この身が幻であることを悟ってはいますが、未だ真実の証得には至っておりません。これを証得せんとすれば、禅定を修習し、深く観行を極め、証得した後、漸く解脱を得ることができるのです。世尊が説法される目的は、衆生を解脱の門に入らせることにあります。仏の説かれる八万四千の法門は全て解脱の法門であり、一つの法門に入り徹すれば、全ての法門が通達でき、法法ことごとく解脱へと導きます。仏がこの世に降誕されたのは、衆生を生死の苦より度脱し、仏の知見に入らしめ、究竟の仏果を成就させるためです。小解脱は人我執を断じて阿羅漢となることであり、大解脱は法我執を断じ大自在の仏果を成就すること、これが最も究竟なる解脱であります。

——生如法師の開示
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