繁中日語

日常開示

2021年04月07日水曜日第2 回の開示 合計3277回の開示

父子合集経講義（一九三）

三解脱門

原文：大王よ、知るべし。諸根は幻の如く、境界は夢の如し。一切の諸法は、ことごとく空寂なり。これを空解脱門と名づく。空に空の相なし、これを無相解脱門と名づく。もし相なきならば、願い求むることなし、これを無願解脱門と名づく。もしこの三解脱門を了知し、空と共に行じ、菩提の先道たる法性の如く広大にして、虚空の如く究竟ならん。この譬喩に対し、かくの如く知るべし。

解釈：大王よ、六根は幻の如く、諸々の境界は夢の如きものであることをご了知ください。一切の法は全て空寂であり、これが空解脱門であります。諸法が空でありながらも空の相を持たぬことを無相解脱門と申します。もし一切の法に相がなければ、いかなる願いも生じるべきでなく、これを無願解脱門と申します。かくの如く空・無相・無願の三解脱門は空と共に存在し、涅槃への道を歩むべきであり、このように修学すべきです。涅槃を求めるには、まず一切の法が実相法界であり、阿頼耶識の一真法界であって、十方虚空界に遍満することを知らねばなりません。これらの譬喩に対し、かくの如く了知すべきです。

——生如法師の開示

念仏三昧の境地とは何ですか

父子合集経講話（一九四）