衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年06月15日    金曜日     第3 回の開示 合計641回の開示

如来蔵はどのように業行を記録し、業種を出力するか(四)

具体的にさらに例えを挙げて、如来蔵が識の種子を出力し回収する全過程を説明しましょう。ポンプを例にとります。ポンプが循環水を送り出すように、如来蔵はポンプのような存在です。如来蔵が出力する識の種子は水滴のようなもので、ポンプが水を一滴ずつ送り出すことで水流が形成されます。この水流はまさに如来蔵が種子を出力して形成する識の流れに相当します。ポンプが水を送り出した後、水が通過する経路は周囲の泥土・砂塵・草木・真珠などの物体を運んできます。水流が通過する場所は、その地域の雑物を運んで戻すのです。水が送り出されて戻るのは、ポンプが循環水であるためで、循環水とはつまり水が出て行った後再びポンプに戻り、再び送り出されることを指します。

もしポンプ内に雑物があれば、それらも一緒に運び出されます。金剛砂があれば金剛砂を、泥土があれば泥土を、雑草があれば雑草を運び出します。そして水流が通過する経路では、一部の雑物が再びポンプに戻されます。こうして水は元々送り出された水ではなく、雑物を含んだものとなります。これらの物品は汚れた物かも知れませんし、清浄な宝物かも知れません。その中には泥土・砂塵・水草類の他、金剛沙や珠玉類などの宝物も含まれます。水が通過する経路は六塵境界に相当し、水流は衆生の身口意行に相当します。衆生の六識が通過した経路は、自らが六塵境界に対して造作を起こした身口意行を全て運び戻し、その中には染汚と清浄の業行が含まれているのです。

ではこのポンプが蓄積するものは何でしょうか。蓄積されるのは水だけでなく、水が通過経路で運んできた全ての雑物です。汚物であれ清浄物であれ、金剛沙・珠玉・石土・泥沙など、全てを運び戻します。戻される物が多ければ多いほど、将来水と共に送出される量も増えます。ポンプ内に蓄積が多くなり満たされると、送出されやすくなり、運ぶ物が多ければ多いほど縁が成熟しやすく、ポンプはこれらの雑物を送出しやすくなります。もし金剛沙が多い場合、この縁が成熟すると、ポンプが水を送出する際に水は金剛沙を伴って送出され、水流は宝物を伴うため非常に貴重なものとなります。

もし水流が経路で泥土・砂塵を多く運べば、ポンプに蓄積され、ポンプが水を送出する際には泥土・砂塵・石塊あるいは雑草などの雑物も一緒に送出されます。このような水は污水と呼ばれ、識心の悪業に相当します。この過程を循環と呼びます。送出された後、水流が再び戻る際に運んでくる物は異なる可能性があり、再び金剛沙を運ぶかも知れず、砂土を運ぶかも知れず、他の物を運ぶかも知れず、あるいは金剛沙を振り落としたり泥土を振り落としたりするかも知れません。これらは一定ではありません。

——生如法師の開示
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智慧は意根の如来蔵に対する直証の度合いに現れます。

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