法は有為法と無為法、縁生法と非縁生法に分けられます。有為法とは行為による造作を伴う法であり、後天的に形成された法です。五蘊・十八界・三界の宇宙器世間などがこれに含まれます。有為法はすなわち縁生法であり、無為法は造作のない法、先天的に存在する法、本来備わった法、因縁によって生じない法です。人が認識できるものはすべて法であり、見えるか見えないかに関わらず、存在するものは法です。
法には真法と妄法、生滅法と不生滅法、因縁によって成る法と因縁によらず先天的に存在する法があります。あらゆる法は様々な角度・側面から区別されます。因縁によって生じた法は相はあるが本性は空であり、すなわち妄です。非因縁の法は本来備わった法であり、相はないが本体を有し、すなわち真実の不壊滅法です。成仏に直接指向する法が究竟法であり、究竟法に至る方法が方便法です。
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