人体には本来先天の気が備わっていますが、多くは後天的な飲食に遮られ、本来の作用を十分に発揮できません。飲食を摂れば摂るほど遮蔽は深刻化し、老廃物が増え、身体は重くなり、禅定は修めにくくなります。自らが持つ先天の気を活性化させるには、丹田に意識を集中させ気を集める必要があります。丹田の気が充足すれば気機が発動し、気エネルギーが全身に行き渡り、血液循環を促すことで身体機能が活性化され運用されるのです。
無数の人々が一生をかけても身体本来の真気と機能を活用できず、全て飲食習慣に抑制されています。赤子の頃は身体機能が良く働き、柔軟で弾力に富んでいます。幼少期は柔軟性が高く両足も容易に組めますが、成長するにつれ身体は硬直し、足を組むのが困難になり、体内の老廃物が増加し気血の巡りが悪化します。この先天の気は飲食を減らし功法を修練することで初めて解放され、本来の機能を発揮するのです。従って身体の気脈を十分に活性化させれば禅定を修め、体質改善と延命が可能となります。身体と禅定を整えることで初めて、私たちの道業は阻害されず、絶えず進歩するのです。さもなくば身体が健康でなければ心も安らかでなく、心が修まらなければどうして道を得られましょうか。
私たちは断食によって身心を修養します。断食期間中は食事を摂らず、身体がエネルギーを必要とするため、光エネルギーや気エネルギーなど他のエネルギーを運化・吸収しなければなりません。光エネルギーは最終的に身体が必要とする気エネルギーに変換され、気エネルギーが血液循環を促進して身体のエネルギー均衡を維持します。光エネルギーを吸収する方法は、日光浴をするか、座禅で陽光が体内に入ることを観想し身体が利用可能なエネルギーに変えることです。また呪文を唱え仏光が体内に入り身体にエネルギーを供給することを観想します。同時に体内の病気・寒気・湿気・毒気を全て体外に排出します。この観想法を修得すれば、非常に健康に有益で、飲食よりも清浄で、副作用のない恩恵を受けることができます。
さらに功法を練習して身体のエネルギーを補充し陽気を増強します。具体的には次の方法で練習します:
1、両手を後ろで組み、上へ持ち上げる。これで胃気と肺気が向上し、膀胱経が伸びて背筋が真っ直ぐになります。
2、両手を頭上に挙げて組み、身体を動かさず胸から上を回転させます。
3、両手を下腹部の前で掌を上に向け球を抱える形にし、ゆっくり持ち上げながら深呼吸します。頭上まで達したら踵を上げ、掌を返し、しばらく静止して気を満たします。その後両手を体側から下ろしながら息を吐き、踵を下ろします。これで肺気が増強されます。
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