衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2021年01月24日    日曜日     第2 回の開示 合計3027回の開示

第二の月とは何ですか

『円覚経』原文:善男子よ。一切の衆生は。無始よりこのかた。さまざまな倒錯した見解や考えを抱き続けている。あたかも方向を見失った者のように、四方八方をさまよい、絶えず帰属を求め続ける。妄りに四大を認めてこれを自己の身相とし、六塵の縁影を自らの心の相であると錯覚する。それはあたかも眼病を患う者が虚空に花を見、第二の月を見るがごとし。 

釈:仏は説かれた。善男子よ、一切衆生は無始劫よりこのかた、心の中に常にさまざまな倒錯した認識と妄念を抱いてきた。それはちょうど方角を見失った者が四方を混同し、絶えず自らの帰処を探し求めるようなものである。智慧がないがゆえに、四大からなる色身を無理矢理に自己であると認定し、縁起によって現れた六塵の影を自心の相貌であると認めてしまう。ついには四大色身こそが我であり、六塵の影こそ自心の相貌であると確信し、疑うことなく固執し続ける。無始劫より生死の河に沈み、解脱を得ることができない。衆生の倒錯した心が見るこれらの虚妄の相は、あたかも眼病の者が虚空の花や第二の月を見るようなものである。眼病の見る第二の月は本来存在せず、ただ第一月たる真実の月があるのみであるように、倒錯した衆生が見る一切の法も実在せず、ただ自心の真如があるのみである。いつの日か衆生が病いを癒し、倒錯を止め、妄相を認めず、ただ真実の心相を見る時は来るのだろうか。

——生如法師の開示
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