衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2020年12月20日    日曜日     第1 回の開示 合計2924回の開示

陰持入経 上巻 一

原文:十二種とは何か。求むるより求むるに等しく生ず。痴を因縁として行あり。行より識あり。識より名字あり。名字より六入あり。六入より致あり。致より痛痒あり。痛痒より愛あり。愛より受あり。受より後有あり。有より生あり。生より老死憂悲苦あり。心に致すべからざる悩みなり。かくの如く苦種を具足す。習を致す為なり。 

釈:十二因縁法とは、世間法に対する一連の求取より生じる因縁法なり。意根の痴因縁より意根の行を生じ、意根の行因縁より六識を生じ、六識の因縁より名色を生じ、名色因縁より六入を生じ、六入因縁より触を生じ、触因縁より受を生じ、愛因縁より取を生じ、取因縁より有を生じ、有因縁より生を生じ、生因縁より老病死憂悲苦悩を生ず。一切の心に適わざる事、内なる悩みを絶えず致す。かくして生死の苦の業種を具足す。皆触の習気の造る所なり。 

原文:痴尽きればすなわち行尽き、行尽きればすなわち識尽き、識尽きればすなわち名字尽き、名字尽きればすなわち六入尽き、六入尽きればすなわち致尽き、致尽きればすなわち痛痒尽き、痛痒尽きればすなわち愛尽き、愛尽きればすなわち受尽き、受尽きればすなわち有尽き、有尽きればすなわち生尽き、生尽きればすなわち老死尽き、老死尽きれば憂悲苦悩心に適わざる事も尽きぬ。かくの如く苦種を具足して尽きを得ん。 

釈:意根の痴断じ尽くせば、行尽き、行尽きれば六識尽き、六識尽きれば名色滅尽し、名色滅尽すれば六入滅尽し、六入滅尽すれば触滅尽し、触滅尽すれば受滅尽し、受滅尽すれば愛滅尽し、愛滅尽すれば取滅尽し、取滅尽すれば有滅尽し、有滅尽すれば生滅尽し、生滅尽すれば老病死憂悲苦悩滅尽す。かくして衆生の具足する生死苦の種子滅尽す。 

原文:かの痴とは四諦の存在を知らざるを名づく。解せず見ず、相応せず受けず、解せざる根を解せず。これを痴と名づく。痴の因縁なる行とは何か。六つの望む受なり。何を六と為すか。色声香味触法、これ身の六望受なり。これを行と名づく。行の因縁なる識は六身識なり。眼耳鼻舌身心、これを六身識と名づく。識の因縁なる名字は、字は色を為し、名は四不色陰を為す。痛想行識、これを名と為す。色は四大を本とす。地水火風これなり。上は名を為し、四は色を為す。この二つ相連なりて共に名字を為す。 

釈:痴とは四聖諦理を知らざるを謂う。如実に仏法の教理を解せず、世出世間の真理を見ず、世間解脱道に相応せず、正法を受け入れず、出離を解せず、自他の根基利鈍を解せざるを痴と称す。痴の因縁より生ずる行とは、六つの趣向する受なり。色声香味触法に対する領納を望むを、色身の六つの希望趣向と名づけ、意根の行と為す。 

意根の行の因縁より六識を生ず。眼識耳識鼻識舌識身識意識を六身識と名づく。意根に六塵への希望がなければ六識現れず。六識の因縁より名字を生ず。字は色陰を為し、名は受想行識の四陰を為す。色身は地水火風四大種を本とす。上の四陰は名を為し、四大は色を為す。名と色相連なりて名色五陰を成す。

——生如法師の開示
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