大王、身内の風界とは何か。
原文:大王。身内の風界とは、軽やかに動くなどの相をいう。この内風は、時に上方へ行き、時に下方へ行く。あるいは腹の間に留まり、脇や背中にある。時に湿疹を発し、塊を成し、あるいは刀で裂かれる如く、針で刺す如し。出入りの呼吸など、全身の四肢に遍満する。
釈:大王、身体内部の風界が軽やかに動く相とは何か。それは身体内の下方から上方へと流れる風、あるいは上方から下方へと流れる風、左から右、右から左へと流れる風、腹部や脇腹、背中に留まる風、湿疹を引き起こし塊を形成する風、身体を刀で切られるように、針で刺されるように感じさせる風、そして呼吸の出入りとして身体を行き来する風、これらの種類の風が身体の四肢全体に満ちていることを指す。
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