繁中日語

日常開示

2020年12月03日木曜日第3 回の開示 合計2864回の開示

父子合集経講話（四一）

火界と火界性は共に得ること不可

原文：大王よ。この火界の性質は、生ずるに所来なく、滅するに所去なし。生時もとより空なり、滅時また空なり。自性空なるが故に、ただ言葉のみによって示現される。かくの如き火界と火界性は、共に得ること不可なり。ただ仏の正智のみがよく了知し得る。

釈：大王よ、この火界の性質は生ずるに所来なく、滅するにまた所去なし。火界は出生前に来処なく、滅する時にも去処なし。火界性は本来空であり、空から生じたわずかな存在が次第に発展拡大し、やがて滅しても滅時も空で、去処がない。火界の自体性は空であり、幻の如く実体なきもの、ただ言語によって示される仮相に過ぎない。よって火界と火界性は共に得難く、仏の正智のみが完全に理解し得る。

——生如法師の開示

いかにして解脱へ至るか

父子合集経講話（第四十二）