体内の火界とは何か。
原文:大王よ。いかにして体内の火界というのか。もしこの身中に、所有する執受において、温もりと蒸熱とが咀嚼した飲食物を熟成させ変敗させ、安穏で快適ならしめる。熱の数に入るものを、火界と名づく。
釈:仏は説かれた。大王よ、体内の火界とは何か。身体の中に存在する全ての温熱感覚、咀嚼した飲食物を熟成・変敗・消化させる熱作用こそが火界である。これを消化した後、身体は滋養を得て安穏快適となる。これらの熱エネルギーに関わる作用を火界と呼ぶのである。
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