一切の法は第八識の心から出たものであり、一切の法の些細な生成・変異・消滅も、全て第八識によって司られ、護持され、第八識と緊密に結びついており、一瞬たりとも分離できない。第八識自体にも了別性があり、知性があり、心所法があるため、第八識は一切の法を了別し、一切の法を知り、一切の法を掌管し決定することができる。実質的に一切の法は全て第八識の一部であり、第八識の心中の物であり、第八識の変相である。故に一切の相は即ち第八識の相であり、二つも別れもない法界全体が第八識という一つの真実の法である。
五識・意識・末那識を含めて、これらは全て第八識の相であり、第八識の分身であって、第八識によって司られている。故に第八識は初めから終わりまで常にこの七つの識を如実に了別し、この七つの識の心行と行相を知り、七つの識の生住異滅を決定することができる。一切の法は純金製品のようなもので、その性質は全て真金の性質である。真金の品質が純金製品の価値を決定するように、真金を掌握すれば全ての製品を掌握したことになる。一顆の如意宝珠が大千世界に触れ広がり、光芒を放つが如し。
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