色とは地・水・火・風の四大から構成される色法を指し、肉眼で見ることができる。例えば色蘊がこれに当たる。名は名法を指し、肉眼では見えないが、作用を有する。色蘊に対して作用を及ぼし、覚知や観察が可能である。例えば受蘊、想蘊、行蘊、識蘊がこれに当たる。名色は衆生の五蘊身を構成し、衆生が生々世々にわたって執着する不実の我である。この我は堅固ではなく、壊れ滅びるものであり、生住異滅の法である。ゆえに真実の我ではなく、仮に我と名付けるのである。名の中には意根およびその作用、六識およびその作用が含まれる。
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