繁中日語

日常開示

2020年08月18日火曜日第2 回の開示 合計2551回の開示

悟りを開く際に必要な禅定

私たちが見道を証悟するために必要な定力は、常に持続して保たれているものなのでしょうか、それとも必要時に引き出せるもので、普段は定がなくてもよいのでしょうか。修行による禅定が堅固であれば、心は常に定中にありますが、強弱があり、世俗の用事が多いと散乱し、定力が弱まります。禅定が不堅固な場合、座禅中は定がありますが、下座すると散乱して禅定を失います。

証果と明心に必要な禅定は比較的堅固なものです。このような深い禅定においてこそ、思惟観行が微細かつ連続し、工夫が持続し、観行の智慧が次第に向上します。これはちょうど湯を沸かすようなもので、火が絶えず燃え続けてこそ鍋の水は次第に熱くなり、最終的に沸騰します。火が断続的であれば、湯は温まったり冷めたりを繰り返し、いつ沸騰するか分かりません。

修行における最低限度の禅定とは、観行思惟時に必ず連続した禅定を保ち、禅定中に観行思惟を行うことです。これにより思惟観行の持続性と不断の深化が保証され、長時間にわたる観行思惟にも定力が充分に働きます。そうでなければ工夫が途切れ、持続できず、思惟が連続性を失い、我見を断つための観行を完遂できません。禅定があれば、他の因縁が具わるやいなや、いつでも証道の可能性が開かれます。

——生如法師の開示

朱清時が語る禅定の効用

事実は雄弁にも理論にも勝る