色は本質境の色、帯質境の色、性境の色に分けられます。そのうち本質境の外色塵は、第八識だけが接触でき、眼識・意識および眼の浮塵根はいずれも接触できず、意根も接触できません。第八識が本質境に触れた後、さらに本質境の四大微粒に依って帯質境を変現します。この部分の色は意根が接触でき、眼の浮塵根にも伝導されます。眼の浮塵根が接触するのは、第八識が再度変現した帯質境の四大微粒であって、本質境上の四大微粒ではありません。それゆえ、眼の浮塵根は本質境の色塵に触れることができず、本質境とは一定の距離を保ってこそ、色塵を勝義根の中へ伝導でき、根塵が相触れて、さらに眼識が生じて色を見るのです。
もし眼の浮塵根が本質境の色塵と直接接触し、その間に一定の距離がなければ、如来蔵は本質境に依って変現した帯質境を浮塵根を通じて勝義根の中へ伝導できず、眼識を生じて色を見ることもできません。眼根の色塵の伝導は比較的特殊であって、眼根の成像原理というものがあり、色塵と眼根との間に距離があってこそ、眼根の網膜上に倒立した影を結ぶことができるのです。その他の諸根にはこのような現象はなく、それぞれ相対する色法との間に一定の距離を保つ必要はありません。それゆえ、眼が色を見ることには、その他の諸根が法を見る場合と比べて、空間的距離という条件が一つ余計にあるのです。
1
+1