問:家の高齢者が脚の痛みを患っており、私が毎日マッサージで治療していました。三ヶ月後に老人の脚は回復しましたが、自分が腕に老人の脚と同じ症状を発症していることに気付きました。同僚を治療した時も、同僚が治ると自分に類似の症状が現れます。なぜこのような現象が起こるのでしょうか。
答:他人の業障をあなたが背負ったのです。業障は理由なく消滅するものではなく、果報を受けて初めて消えます。本人が受けない場合、代わりにあなたが受ける必要があります。仏教徒が常に他人の業障を背負えば、修行ができなくなり、結局誰も成就せず、生死輪廻の中に留まることになります。
医師の治療にも因果を背負う要素はありますが、それは職業的行為であり、故意に他人の業を消して業障を背負うことではありません。医師はそうせざるを得ない立場にあります。しかし故意に他人の業を消せば、当然ながら怨親債主が債務を回収できず、瞋恚の心を抱く結果となります。例えるなら、家族が借金をし債権者が取り立てに来た時、あなたが家族を庇護して債権者が回収できない状況を想像すれば、どうなるでしょうか。
因果の法則においては、業種が熟して初めて報いを受けます。怨親債主が身体に憑いている場合は即座に報復が発生します。臨終時に報復する場合もあります。背負った業障が大きければ、怨親債主が憑いていなくても因果は速やかに到来します。状況は多様であり複雑で、一概に説明できません。患者の病気が業障ではなく、業種が存在せず環境要因や不注意による場合、治療しても報復を受けず、業障も悪報もなく善報を得られます。
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