衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2020年07月12日    日曜日     第1 回の開示 合計2463回の開示

極楽浄土への往生の真実

明心の上品上生を証得した者は、中品上生の果位を得て極楽浄土に至れば即座に仏を見、十方世界を意のままに往来し、蓮華に包まれることなく直ちに十方諸仏を供養する。その他の品位の往生者は皆、蓮華の宮殿に包まれたまま次第に煩悩を調伏し、悪業の種子を枯渇させねばならない。阿弥陀仏は特にこのような煩悩を抱え悪業を造作する機会ある衆生を対治され、彼らを独り蓮華宮殿に住まわせ、一切の悪業を造る機会を与えない。当然善業を造ることも許されず、ただ過去の業種が徐々に枯れ萎び、自ら造業の念も生じなくなり、心が清浄となり善根が深厚となった時、初めて蓮華宮殿を出て阿弥陀仏あるいは観音菩薩・勢至菩薩、もしくは仏菩薩の化身と対面し、直接法を聞いて明心開悟するのである。

観無量寿経に説かれる中下品往生者の待遇を見よ。智慧ある者ならば往生の是非を考えるであろう。仮に地獄に堕ちてから修行するとしても、極楽世界で十二大劫もの間独り蓮華宮殿に住むより遥かに速く成仏できる。地獄は確かに苦痛に満ちているが、脱出後の成仏速度は極楽世界を凌駕する。要は各人が何を求めるかによる。

下品下生の極楽世界における蓮華滞在は十二大劫に及ぶが、これは娑婆世界の十二大劫ではない。コンピュータで計算すればどれほどの久遠劫か分かるであろう。この長き時は確かに至福ではあるが、毎日餃子を食べ続ければ飽きが来るように、慣れてしまえばさして苦にもならない。

——生如法師の開示
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