外に出て日光を浴びる時、自身が受け取る陽光は真の帯質境です。なぜなら身体に熱量とエネルギーを増加させ、カルシウムを補充し、実質的な機能的作用があるからです。胃に摂取した飲食も真の帯質境に属します。身体のエネルギーを補充し、胃を満たすことで、人は精神と体力を得るからです。しかし夢の中で飲食しても満腹感はなく、目覚めると胃は依然として空腹を感じます。夢の中の飲食は無質独影境であり、質を帯びていないため、実質的な機能的作用がありません。同様に脳内で空想した飲食も満腹作用がなく、身体にエネルギーを増加させず、これも無質の独影境です。
仏を供養する際に、実物を用いず、意念で想像した無実質の独影境の食物で供養する人々がいます。実体が存在せず、自身も実質的な物質や財貨を提供しないため、当然ながら報いもありません。もし想像した食物で自身が満腹できず、口に入れられないならば、果たしてそれが仏陀の口や胃に入る方法があるでしょうか。想像した飲食で鬼神に施食を行うことも誠意に欠けます。実質的な物質を提供せず、想像した飲食は一点の実体も含まないため、人に贈る行為は欺瞞に等しく、未来世において自らも同様の欺瞞を受けることになります。人を欺くことは自らを欺くことと同じなのです。
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