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日常開示

2019年12月08日    日曜日     第3 回の開示 合計2078回の開示

虚空蔵菩薩の修行法門(三)

「虚空に二つ無く、仏国は本より同じ。同じきにおいて発明し、無生忍を得たり」十方虚空と十方諸仏国土は二つ無く、皆空なるものであり、幻化の虚妄相であり、本心如来蔵性であり、如来蔵本体における種子の功能作用であり、如来蔵と二つ無し。虚空蔵菩薩は十方世界国土及び虚空が皆如来蔵と二つ無く、空なることを証得し、ここに甚深なる無生法忍を生じ、更に深妙なる智慧を得たまえり。この深妙なる智慧により、虚空蔵菩薩は更に甚深なる禅定を起こし、定慧円融等持の三摩地に入り、上述の如き神力を具えられた。かくして神力を用い、身を虚空に入れ虚空と等しく、十方世界に融け入り、縁に随って衆生を度す。十方世界・虚空・四大の皆依る所無ければ、虚空は四大より成る物質色法と十方微塵世界を容れ、同時に十方微塵世界もまた悉く虚空と化す。虚空蔵菩薩の虚空身は四大より成るも、四大と虚空は二つ無く、皆如来蔵性にして如来蔵より化現せしものなれば、虚空蔵菩薩の色身は虚空の如く広大無辺なり。虚空と仏国は本より同じ、仏国もまた四大より成る物質世界にして、虚空と同様に如来蔵より化現せしもの、本質的に皆如来蔵なれば、仏国土の物質四大もまた虚空と化す。虚空も如来蔵性、物質四大も如来蔵性、十方諸仏国土微塵世界も如来蔵性、既に皆如来蔵性なれば、互いに妨げ無く、悉く空なりて障礙なし。十方世界は虚空と化し、虚空は十方世界を容る。無辺身菩薩の色身も虚空と化し、十方世界微塵仏国土を容る。これ即ち定慧円明の大神通力なり。この大神通力は虚空蔵菩薩の定慧等持共同の成就する所、無量無辺の神通は皆定慧の共同成就、止観の共同成就に由る。一つ欠くれば成就せず。虚空蔵菩薩は「同じきにおいて発明」せり。この「同じき」は二つ無きを表し、四大の物質色法も虚空も、十方世界諸仏国土も、皆如来蔵と二つ無く、本質同じき故に、空なる本質を悟り、虚空菩薩は大智慧を生じたり。「発明」とは、この大智慧を証得し、発見し、明らめ、獲得することを謂う。「明」は智慧なり。四大の無依、皆妄想より出で、生滅することを悟れり。「虚空に二つ無く、仏国は本より同じ」この理を悟り、皆如来蔵の本質、如来蔵の空性なる故に、互いに妨げ無く、虚空蔵菩薩はかくして甚深なる無生法忍を得、この大智慧により大神通力を具えたり。その大神通力は比類無く、微塵の如き仏国土を色身に融け入れ、十方仏国土を虚空と化す。その色身は虚空・十方仏国土・宇宙器世間の物質色法と互いに妨げ無く、障礙無く、円融す。虚空蔵菩薩また曰く「仏円通を問う。我は虚空の無辺を観察し、三摩地に入り、妙力円明するを以て、斯れを第一と為す」と。虚空の辺際無き広大を観ずる中に三摩地に入る。これは慧より定を生じ、再び神通を起こす。虚空に辺無きは何故か。辺あらば即ち物質色法なり。虚空の本質も如来蔵性、物質色法と十方世界の本質も如来蔵性、本質は空にして如来蔵性なり。菩薩この理を観じて三摩地に入る。三摩地は定と智慧の円融せる地、智慧の境界より甚深なる禅定境界に入り、広大なる神通力と無辺の智慧を得、妙力円明して斯れを第一と為す。妙力とは虚空蔵菩薩の微妙なる神通力、円満に発明され、奇しき円通道力を円満に獲得せり。虚空蔵菩薩は虚空の二つ無く、仏国の本同じきを観ずるを以て、斯れを第一と為す。その修行法門は一に定、一に慧、止観同体にして、一切法は皆如来蔵性、如来蔵と二つ無きを観ず。故に一切法は空なり。既に一切法空なれば、互いに妨げ無く、障礙無く、円融して色を容る。その身は虚空を容れ、虚空と等しく、また虚空をして十方世界を容れしむ。その身も十方世界を容れ、十方世界に至り、衆生に随順し、仏国土に随順し、広く仏事を行ず。これ即ち虚空蔵菩薩の修行法門なり。

——生如法師の開示
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