我執を断じ尽くし、法執を断じ尽くしてこそ、徹底的に無我となることができる。そうでなければ、内なる我は断たれない。徹底的に無我となった時、意根は徹底的に識を転じて智となる。我あれば智は究竟せず、なお愚痴が残る。我が重ければ重いほど、愚痴の性質も強くなる。愚痴を断じ、我執を断つためには、常に他者を顧みるべきである。ただ自己に執着するのではなく、心の中に我のみで他がないのはいけない。
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