回向とは、意根が功徳を他の衆生に施すことを望み、他の衆生の意根もそれを受け入れることを望むとき、両者の如来蔵が協調して引き継ぎの働きを行うことです。蠢動含霊は自ら福や慧を修得する力を持たないため、他の衆生や諸菩薩方の回向に全面的に依存し、わずかな福徳を積み重ねます。そしてこの微かな福徳の力によって、生命の質と次元を絶えず向上させ、幾劫もの後、ようやく人として託生することができます。したがって、私たちがすでに人として生を受け、仏法を学び修行する機縁を得ているならば、私たちを度脱してくださった諸仏菩薩や善友に感謝すべきです。どのように感謝すべきかといえば、諸仏菩薩が私たちを度脱されたように、衆生を度脱すべきです。
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