衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

生如法師ウェブサイトロゴ

日常法話

2025年08月30日    土曜日     第1開示 合計4460開示

色声香味触法に対する盗

盗みの内容は五花八門で、結局のところ色声香味触法に他ならず、眼が触れる物の色だけではなく、耳が触れる音声、鼻が触れる香塵、舌が触れる味塵、身が触れる触塵も含まれます。もし二人がこっそり話をしていて、その内容が必ず秘密のもので、他人に知られたくないものであれば、わざわざ盗み聞きしてはなりません。盗み聞きすれば盗を犯すことになります。

香塵の気味は揮発性のものであり、もし他人の貴重なものであれば、わざわざ嗅いではなりません。特に諸仏菩薩三宝に供養する香りは、嗅聞することを避けるべきです。天人、鬼神、非人に供養する香りは、なおさら嗅んではならず、それは飲食と同じことだからです。飲食の味塵は盗みにくいのですが、絶対にできないわけでもありません。例えば食品が出来上がったとき、許可を得ずに先に味見をすること、寝たきりの病人は自分で食事ができず、食べさせてもらう必要があり、彼らもまた食事の味を楽しむ必要があります。彼らに食べさせるときは、できるだけ味を確かめず、元の味のまま食べさせるべきです。

触塵の盗用はあまり多くありませんが、やはりあります。他人の身辺の器具の冷熱温度や身体の温度、また身体の接触は、相手の同意がなければ盗みです。柔らかく細やかな品物を、持ち主の同意なく触れて、乱れ変質させてしまうこと、寝具や布団などの細やかで快適な品物を、持ち主がまだ使わないうちに先に触れたり横になったりすることは、いずれも盗みに属します。持ち主が気にしなければ盗みには属しませんが、気にすれば盗を犯すことになります。

盗法とはどのような場合でしょうか。法とは五塵上の法、および五塵と無関係な独影境を含みます。五塵上の法とは、法処に摂受される色法であり、色声香味触に関連し類似する法に属します。例えば色法塵とは、見える物質上の形色、表色、無表色です。人の姿かたちや風格気質など、花の姿や趣などです。許されずに鑑賞し享受すれば、盗を犯すことになります。音声の表色・無表色もまた法塵であり、許されずに独断で音楽を鑑賞し、声の美しさと心地よさを享受すれば、盗を犯すことになります。香・味・触もすべて同様です。

五塵と関連しない法塵は、非色法であり、五識は知ることができず、五倶意識も覚ることができず、独頭意識のみが覚知できます。このときの法塵は独影境であり、定中の独影境、夢中の独影境、および定でも夢でもない散乱独頭意識が思う想う境界を含みます。では、この部分の内容は盗まれうるのでしょうか。他人の思想境界を自分の思想境界として宣伝すること、他人の定境や夢境を自分の境界として宣伝すること、他人の見解を自分の見解として宣伝し使用すること、他人の策略、戦略、方針、指導思想を自分のものとして宣伝し使用すること、これが盗法です。もし相手が同意し授意して許したのであれば、相手が気にしないのであれば、盗法には属しません。

遍く観察してみると、人間のあらゆるところに盗まないところはありません。人の心は利己的で自分の安楽のみを求め、他人を顧みることは決してなく、あらゆるところで盗み取り、侵占し、侵略しています。衆生が無始劫以来の最大の盗とは、色声香味触法を盗み取り、如来蔵の中の一切の宝蔵を盗み取ることであり、自ら知ることなく、恥じることなく、恩に感謝することもありません。

仏が最初に法を説かれたときにも善法に触れています。例えば五戒十善であり、五戒を満たせば人間の身を得、十善が足りれば天に昇ります。これは仏法を修学する基礎であり、この基礎をもってさらに次第に阿含の解脱道、苦集滅道の四聖諦へと進んで修学します。仏法とは善法であり、世間の善法を含みますが、世間の善法のみではなく、娑婆世界南瞻部洲の人類の善法のみでもなく、最も重要なのは出世間の善法であり、出世間の善法を修することによってはじめて無明を滅除し、大解脱を得て、仏道を成し得るのです。


——生如法師の開示
前へ前へ

盗まれた物の種類

次へ 次へ

五戒中の盗戒の範囲

ページトップへ戻る