衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2023年05月21日    日曜日     第1 回の開示 合計3943回の開示

如来蔵は来もせず去りもせず

如来蔵はあらゆる所に遍く存在し、五蘊世間の一切の法の在る処に及んでおります。五蘊世間の法が存在する所には、必ず如来蔵がその法を執持しております。もし如来蔵が何らかの法を執持しなくなれば、その法は滅びて現れなくなります。

如来蔵は不生不滅であり、形も相もなく、来ることも去ることもありません。各々の法において来去の相はありませんが、五蘊世間法の生滅の相を観察すれば、如来蔵の来去の相を知ることができます。法が現れたということは、如来蔵がこの法の中に来たことを示し、法が滅したということは、如来蔵がこの法から去ったことを示します。実は如来蔵が法の中を行き来するのではなく、如来蔵が種子によって法を生じさせると、その法に如来蔵の執持作用が現れます。如来蔵が法を執持しなくなり、種子を収め戻せば、法は如来蔵から離れて滅び去るのです。

同様に、如来蔵は五蘊の中に来たこともなければ、五蘊から去ったこともありません。如来蔵が種子によって五蘊を生じさせたため、五蘊は如来蔵から離れることができず、如来蔵と関わりを持つようになりました。如来蔵が種子を収め戻し、五蘊を執持しなくなれば、五蘊は消滅して如来蔵と分離します。この過程において、如来蔵は決して来去することなく、微動だにしません。五蘊世間の相に来去があり、如来蔵と聚散を為すのです。故に如来蔵には来去がなく、時間・空間・距離という概念が存在しないと説かれるのであります。

——生如法師の開示
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