意根の遍計執性を破るには、なぜ意根に遍計執性があるのかを明らかにすべきである。意根は法界の実相を明らかにせず、一切法の本質を理解しないが故に、一切の法を真実と執着し、我がものとすることを誤って執し、普遍的に計量し一切の法に執着する。もし一切法の本質が究極的に何であるかを明らかにし、意根が一切法の実相を明らかにすれば、それに何を執着し計較する必要があろうか。遍計執性は次第に消滅し、こうして根本的な問題が解決される。意根が法を証得せず、法の本質を明らかにしなければ、どうして無明を破り、遍計執性を消尽することができようか。意識が熏修する一切の法、明らかにし証得する一切の法の根本目的は、全て意根に証得させ、意根の無明を破り、その後初めて乾坤を転換し、究竟の解脱を得るためなのである。
2
+1