衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年09月10日    月曜日     第2 回の開示 合計820回の開示

サマーディと軽安

未到地定において既に軽安状態が生じることができ、三摩地は初禅以上の定において現れる定境であります。未到地定にも軽安状態は存在しますが、初禅定の軽安とは大きく異なり、初禅はまさに仙人のような感覚であります。未到地定の軽安はやや劣り、身体に高大・膨大・微細・軽妙な現象が現れ、歩行が軽快になり、身体が上昇し、全身が軽やかで、足音なく歩み、心が安定いたします。同じ禅定に入っても人により身心の状態は完全に同じではなく、同じ人物でも時を異にすれば表現に些細な差異が生じます。欲界定の状態も多種多様で、定の深浅は一律ではございません。同じ初禅定においても、各人の身心の感受と状態は完全に同一ではなく、一人の人間が異なる時点で同じ定に入っても、その身心の状態と感受は完全に一致するものではございません。

同じ「軽安」という言葉でも、その境界の定義は異なり、現れる程度も様々で、軽安の臨界点を厳密に定めることは困難で、各人の定義には差異が生じる可能性がございます。もし心の平静を欠く者が議論を求めれば、各自が自説を固持するほかあるまい。三摩地は厳密に申せば初禅以上の定にあるべきもので、これが正式な禅定であり、四禅八定の初門であります。

——生如法師の開示
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