衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
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日常開示

2021年02月09日    火曜日     第1 回の開示 合計3077回の開示

瑜伽師地論第十巻(十二因縁)

(二十七)原文:先に述べた如く、八縁起門の中、幾つの門が十二支縁起によって顕現されるか。幾つはそうでないか。答えよ。三門がそれによって顕現される。謂わく、二つの門は一分を顕現し、一門は全分を顕現す。他の門は該当せず。何を以て二つの一分顕現とするか。内識生門と自業所作門なり。何を以て一つの全分顕現とするか。有情世間転門なり。

釈:先述の如く、八種の縁起門のうち、十二支縁起によって顕現される門が幾つあるか、またそうでない門が幾つあるかとの問いに、三門が十二支縁起によって顕現され、他は該当せずと答える。その内二門は十二支縁起の一分を顕現し、一門は全分を顕現する。十二支縁起の一分を顕現する二門とは内識生門と自業所作門であり、全分を顕現する一門とは有情世間転門である。

原文:問う。縁起の道理を如実に知らざる者に、幾種の過患あるや。答えよ。五種あり。謂わく、我見を生じ、及び前際倶行の見を発起し得。前際倶行の見の如く、後際倶行の見もまた然り。前後際倶行の見も亦同じ。又彼の見に猛烈なる堅執を生じ、取著と恐怖を有し、現法において般涅槃せず。これを第五の過患と名づく。問う。如実に知る者に、幾種の勝利あるや。答えよ。前の五過患に対応して、勝利も亦五種あることを知るべし。

釈:縁起の理を正しく理解できない者に生じる五種の過失について、第一に我見の発生、第二に過去に関する誤った見解(前際倶行見)の生起、第三に同様に未来に関する誤見(後際倶行見)および過去未来両方に関する誤見(前後際倶行見)の発生、第四にこれらの誤見に対する激しい執着、第五に現世において涅槃を証得できない点を指摘する。これに対し、正しく理解する者にはこれら五過失に対応する五種の功徳が生じると説く。

——生如法師の開示
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