衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2021年01月19日    火曜日     第1 回の開示 合計3013回の開示

肉身と四大の関係

時間という虚妄の法は実に不思議なものでございます。もし人が天界に飛び昇り数分間滞在して再び戻って参りますと、地上では既に数百年が過ぎております。人の寿命は幾世にも渡って尽き果てているにも拘わらず、その方は依然として以前と変わらぬ若々しい姿を保っております。何故このようなことが起こるのでしょうか。

老いるか否かは肉体によるものであり、肉体は四大の微粒子によって構成されております。生滅変異する四大によって、肉体は絶えず成熟発展し変化いたします。四大は肉体を維持するために必要な気血を構成し、気血の巡りが良くなり肉体が充分に滋養されますと、成熟し老いることが難しく、人は若々しく見えるのでございます。気功や各種の修行法は皆気血を活発に巡らせ、肉体を滋養いたします故に、修行をよく積まれた方の容貌は概ね若々しいものでございます。時間は四大の生滅変異を顕現させ、時間が長くなる程に生滅変異が明らかとなり、肉体はより成熟し老いて参ります。要するに若さと老いは四大組織の発展変化によるものでございます。 

何故天人の色身は老いることがないのでしょうか。それは天人と人間の色身を構成する四大が異なるからでございます。人間の四大は粗重で、天人の四大は微細でございます。天人は飛行できますが、人間にはそれが叶いません。人間が天界に昇りましたならば、天界の生存環境に従い天界の四大微粒子を吸収し、色身の四大も変化いたします。肉体は天人に近づくのでございます。逆に天人が人間界に降りれば、人間界の四大微粒子を吸収し、色身は人間に近づき、四大も変化して人間に類似するのでございます。例えば二禅光音天の天人が人間界に降り、人間界の地味を食しますと、色身の四大は直ちに変化を起こし、自在に飛行することができなくなり、天界に戻れなくなります。 

気が満ちれば食を思わず、気とは四大で構成された物質的エネルギーでございます。座禅で定を修め気が満ち足りた後は、空腹を感じず、食事を摂らなくても、あるいは少量の食事で済み、身体は軽やかで快適でございます。これは気の四大と飲食の四大には違いがあるためで、気の四大は精微で軽やか、気が満ちれば肉体は浮揚し、飲食の四大は粗重で肉体を重くするからでございます。故に食事を控えめにし、多く定を修めますと、身体はより健康になります。飲食は栄養価が高くとも、粗重な物質色法に過ぎず、最良のものではございません。気の栄養には及ばないのでございます。

——生如法師の開示
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