仏道を学ぶ道のりには、常に多くの溝や段差が立ちはだかります。一時的に越えられないことがあっても、それは問題ありません。継続して努力を重ね、最終的には知見の障壁を越えられるでしょう。自分が理解したことが全て正しいと思わず、謙虚な心を持ち、観行を重ね、入念に思考を巡らせ、さらに業障を懺悔することを心掛ければ、道業は確実に進歩します。最も恐るべきは慢心です。慢心は悟りを妨げる最大の障りでありながら、自らが慢心を抱いていることに気付かない状態こそ、真に危険な状況と言えます。
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